大島皮フ科美容クリニック|横浜市緑区青砥町の皮膚科・美容皮膚科・形成外科・アレルギー科・小児皮膚科

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幹細胞培養上清液 局所注射

幹細胞培養上清液(エクソソーム療法)とは

幹細胞培養上清液(かんさいぼうばいようじょうせいえき)とは、脂肪・歯髄など体内に存在する幹細胞を培養し、その培養液から幹細胞を取り出し、滅菌処理などを行なった上澄み液のことを指します。

幹細胞とは

人間の身体はおよそ60兆個の細胞からつくられています。骨髄や脂肪組織などに存在する幹細胞は、脂肪や骨、筋肉、血管などに生まれ変わる力(分化能力)を持っています。
幹細胞が増殖をする時には「サイトカイン」や「成長因子」と呼ばれるタンパク質を放出します。幹細胞自身から放出されたサイトカインや成長因子は幹細胞を育てる培養液の中にも豊富に含まれます。
培養液から幹細胞や不純物を取り除くことで、サイトカインや成長因子が豊富に含まれた幹細胞培養上清液がつくられます。

成長因子のはたらき

成長因子は、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能修復に重要な役割を果たしています。老化などにより衰えた細胞に活力を与える作用や、美容に対するさまざまな効果が期待されます。

代表的な成長因子のはたらき

成長因子は、細胞活性のカギとなるタンパク質です。美容作用、抗炎症作用、活性酸素除去作用、血管再生作用など様々な効果が期待できます。

EGF(上皮成長因子)

上皮細胞の成長・再生・修復を行い、新しい皮膚細胞をつくります。
細胞の生まれ変わり(肌ターンオーバー)を促進したり、新陳代謝を促進したりすることで、シミ・くすみ・しわの改善を図ります。

VEGF(血管内皮細胞成長因子)

新しい血管を形成するために大きな役割を担っています。
血行を良くする働きがあり、毛根へ栄養を運ぶことで発毛を促します。新しい細胞を産生することでしわの防止·改善をします。

aFGF(繊維芽細胞成長因子)

真皮内の幹細胞に線維芽細胞の増殖を促します。また、SOD(抗酸化酵素)を増やします。
新しい血管を形成や傷を治療する働きがあり、コラーゲンとエラスチンの合成を行います。毛髪成長や肌にハリを与えます。

PDGF(血小板由来成長因子)

損傷を受けた皮膚細胞の修復を促します。コラーゲンの合成を促し、しわ改善を図ります。

TGF-α・TGF-β(トランスフォーミング成長因子)

コラーゲンやエラスチンなどの結合組織の合成や増生を促します。また、細胞の分化誘導などの老化を防ぐ働きがあります。肌の弾力性を増す、炎症を抑える、傷の治りを早めるなどの効果があります。

IGF-1(インスリン様成長因子)

損傷している細胞の修復をサポートします。新しい皮膚を修復し、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成を促すことで、しわ改善やハリ・弾力性を高めます。また、顔や体の無駄な脂肪を燃焼させたり、毛根を刺激し毛髪を強くしたりします。

HGF-1(肝細胞増殖因子)

新しい血管の形成や組織の修復に関わります。休止期の毛包を成長期へと誘導する働きがあり、発毛および育毛に関わります。

治療方法

幹細胞培養上清液は主に局所注射、点滴を用いて投与します。お悩みに合わせて投与経路や注入部位を選択します。

弱った細胞に活力を与えるエイジングケア効果

成長因子には、細胞が傷ついた部位に集まろうとするホーミング効果があり、炎症を抑えたり、新しく血管を作ったりする働きをします。また、活性酸素除去作用もあり疲労改善などの効果が期待できます。

膝、腰、肩などの痛み緩和効果

炎症を抑える、組織や神経を修復する働きをもつ成長因子は、痛みの改善効果も期待できます。ゴルフやテニスなどで痛めた関節の治療や、長年悩まされてきた四十肩、五十肩などの治療にも適しています。
患者様の中には、腰の痛みが改善されたことでゴルフのスコアが上がった方もいらっしゃいました。

クマ改善やしわ、たるみへの美容効果

肌ターンオーバーや血行を促進したり、コラーゲン・エラスチンなど肌の弾力に関わる物質の産生をおこなったりする働きによって美肌、美容作用があります。
肌老化の気になる部分に直接、幹細胞培養上清液を注射することで、クマや小じわを改善し、肌の弾力やハリを取り戻す効果が期待できます。

薄毛、抜け毛、AGAの改善効果

幹細胞培養上清液を直接、頭皮へ注射することにより毛母細胞を活性化させ、育毛・発毛を促します。また、ヘアサイクルの「休止期」にある毛髪を「成長期」という毛髪が活性化する時期に誘導する働きもあり、薄毛、抜け毛、AGAへの効果が期待できます。
飲み薬は使用しないため、女性でも気兼ねなく治療を受けていただけます。

ED改善効果

血行促進や血管新生作用や、陰茎海綿体の内皮細胞修復の作用によってEDの改善が期待できます。当院では20代から60代と幅広い年齢層の患者様の治療をおこなっております。

幹細胞培養上清液のリスク、デメリット

幹細胞培養上清液にはデメリットも2点あります。

痛みがある

幹細胞培養上清液は主に注射・点滴を用いるため、針の穿刺時の痛みがあります。また、個人差はありますが、注射をした部位の赤みや腫れ、内出血が生じる場合があります。赤みや腫れ、内出血は数日~1週間程度で自然と治っていきます。

低血糖や耳鳴りのおそれがある

幹細胞培養上清液の中には血糖値をコントロールする「インスリン」というホルモンが含まれています。そのため、点滴中から点滴後に低血糖の症状(めまいや冷や汗など)が生じるおそれがあります。点滴前にはしっかりと食事を摂ってきていただくようにお伝えしています。
その他にも、耳鳴りやアレルギー反応などが見られる可能性があります。これまでに当院で重大な副作用反応があった事例はありませんが、ヒト由来の製剤を使用するため、予測できないような副作用が起こる可能性は否定できません。

幹細胞培養上清液とPRP療法との違い

再生医療を用いた美容治療として、PRP療法があります。PRP療法はご自身の血小板を使用する再生医療で、美容医療のほか、整形外科や歯科で実用化されており、多くのスポーツ選手がPRP療法を選択するようになりました。
幹細胞培養上清液もPRP療法も炎症を抑える作用がある、組織を修復する作用があるなど、効果を発揮するメカニズムがよく似ていますが、幹細胞培養上清液のほうが効果の持続時間が長いとされています。

幹細胞培養上清液の治療の流れ

治療の流れ

まずは、医師による診察、カウンセリングを受けていただき、どのようなお悩みかをヒアリングしていきます。次に、治療をする部屋に移動し、点滴での投与であれば血糖値の測定をしてから幹細胞培養上清液の点滴を投与していきます。局所注射であれば、気になる部分へ直接注射していきます。
治療時間は、点滴で30分程度、注射であれば15分程度で終了します。

アフターケア

特別なケアをしていただく必要はありません。ただし、頭髪治療(AGA治療)の場合は、注射後6時間は洗髪を控えていただいております。

通院する間隔

点滴やED治療の場合、1回の治療で効果が実感できることが多いですが、美容治療や毛髪治療の場合、成長因子がはたらき効果を実感できるまで短い方だと数週間、長いと2~3ヶ月かかることが多いです。
治療間隔としては、4週間に1度の治療を続けていただくことを推奨しています。

よくある質問

Q:幹細胞培養上清液とは何ですか?

A:培養上清液とは幹細胞を培養した培養液から幹細胞を取り出し、滅菌処理などを施した上澄み液のことを指します。培養上清の中にはサイトカインと呼ばれる細胞活性のカギとなるサイトカイン(成長因子)が豊富に含まれています。

Q:幹細胞培養上清液の投与の流れを教えて欲しい。

A:まずは医師によるカウンセリング・診察を受けていただき、治療の詳細や注意事項、費用などの説明をします。その後、点滴や注射を行います。カウンセリングも含めて、所要時間は1~2時間ほどです。

Q:痛みや副作用はありますか?

A:幹細胞培養上清液は注射または点滴にて投与するため、針を刺す時の痛みはあります。
副作用は、針を刺した部分の赤み、かゆみ、腫れが生じることがあります。また、点滴投与の場合は低血糖症状(冷や汗、あくび、空腹感、震えなど)が起こることがありますので、事前に食事をしてからご来院ください。

Q:何回くらい受けたらいいですか?

A:個人差はありますが、多くの方は1~3回の治療で効果を十分に実感していただいています。治療初回より何らかの効果を感じる方もいます。

組み合わせて効果的な施術

幹細胞培養上清液はダーマペンなどの美容施術と併用することも可能です。

幹細胞培養上清液×CO2フラクショナルレーザー

CO2フラクショナルレーザーとは、CO2ガスレーザーを使用して肌を傷付け、創傷治癒作用によって肌改善を図る治療です。レーザーで肌に微細な穴を開け、幹細胞培養上清液を肌全体に浸透させていきます。各種成長因子のはたらきによって美肌・エイジングケア効果を発揮します。

幹細胞培養上清液×エレクトロポレーション

エレクトロポレーションとは、特殊な電気の力で一時的に細胞膜に隙間を作ることで美容液の通り道ができ、肌の深部まで美容液の有効成分を浸透させる施術です。
通常のメニューでは肌悩みに応じた美容液を使用しますが、幹細胞培養上清液に変更・追加することも可能です。肌の潤いやツヤ感などの効果が期待できます。

未承認医薬品等について:本施術は、未承認機器・未承認医薬品を使用した自由診療です。
入手経路等について:本医療機器は薬機法で承認された医療機器ではないため医師の個人輸入により輸入。

※ご参考:個人輸入に関する厚生労働省の案内
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html

国内の承認医薬品等の有無について:同一の性能を有する国内承認機器・医薬品等はありません。
諸外国における安全性等について:重大なリスク・副作用などが明らかになっていない可能性があります。

料金

※表示金額はすべて税込みの金額となっております。

1cc40,000円